こんにちは。私は中国の深センで暮らしていて、中国に来てからは2年ほどになります。
日本には1年に2回ほど帰るだけですが(今はコロナで1年以上帰れてませんが…)日本の携帯番号はあると便利なので、使用していませんが維持しています。
生活の基盤が海外にある方々は、日本の携帯番号をどのように管理していますか?
私は携帯番号を維持するために、LINEモバイルの一番安いプランを使用していました。(毎月1300円程度)
最近になって携帯電話各社の通信料金値下げ競争が急速に激化し、各社から様々なプランが出揃ってきました。これを機会にプランを見直すことにしました。結果、選んだのは「楽天モバイル」です。
※楽天モバイルは海外居住者をサービス対象としていません。
本記事は個人的な体験談として記録したもので、多くの皆さんに契約をオススメするものではありません。
▲深センは5月になり、本格的な夏が始まりました。夕方の涼しくなった時間からの屋台で食べる美味しい料理と冷たいビールは最高です!
「楽天モバイル」が海外住みに最適な理由
楽天モバイルが提供する「UN-LIMIT VI」は、1月の使用量が1GB以下なら無料になる太っ腹なプランです。
海外に住んでいる人は、年に1〜3回日本に帰るという場合が多いと思うので、それ以外の携帯電話で通信を使用していない月は支払いの必要がありません。
大手キャリアだと、しばらく使用する予定が無いのなら番号を休眠させることもできるようですが、一時帰国のたびにキャリアに連絡して、開通作業をするのは手間です。
また給与が現地通貨で支払いの場合、日本口座の貯金を減らさずに済むという点も嬉しいです。
実際に契約してみた
今回はeSIMを選択しました。eSIMとは、通常の物理的なSIMカードではなく、デジタルで発行されるSIMです。物理SIMだと家族とかに発送してもらう必要があったので、eSIMが便利だと思った次第です。
でもそこには大きな落とし穴がありました…。(後述)
eSIMであっても、セットアップ用のQRコード等は紙で郵便で届きます。
実家の家族に写真を撮って、送ってもらいました。
各種設定を行い、iPhoneにeSIMプロファイルを読み込ませるためのQRコードをスキャンしました。ですがうまく行きません。
最初は中国特有のネット事情※が原因かと思い、色々とVPN設定を変えて試してもうまく行きません。
(※中国はグレートファイアウォールという名の、海外サイト・アプリ等が簡単に使えない仕組みがある)
そしてまさかとは思ったのですが…。
中国版iPhoneはeSIMに対応していない
まさかの理由でした。なんと中国版はeSIMに対応していないのです。
中国版iPhoneは世界中のiPhoneの中でも珍しく、物理的なSIMが2枚入る特別仕様になっていますが、まさか、逆にeSIMに対応していないとは思いもしませんでした。
ちなみに、私が使っているiPhone 12 miniは、物理SIMは1枚しか搭載できません。
12 miniは小さいため、スペース的な問題で1枚だけなのでしょうか。
(iPhone 12 や 12 Pro 、 12 Pro Maxは2枚入る)
SIM関連の仕様ではもっとも”弱い”スペックのiPhoneになっていました。
※仕様を確認するとこんな感じです。
日本版iPhone 12 mini …… 物理SIM & eSIM
中国版iPhone 12 mini …… 物理SIM のみ
香港版iPHone 12 mini ….. 物理SIM & eSIMもしくは物理SIM
香港版が最強ですね。
▼中国版iPhone 12 mini 仕様
中国国内の通信会社からの反発があったのでしょうか…。
中国の通信会社はかなり大きな力を持っているようで、iPhoneは他にも中国市場向けにオリジナルの仕様を設定しています。
(例えばFace time audioは中国では使用できません)
最後に
楽天モバイルは契約して半年、使用しなければ契約解除となるようです。それまでに何か別の方法を考えているところです。
ということで、中国版iPhoneはeSIMに対応していない点、皆さんは十分にお気をつけください…。
▲道端で車通りも多いのに、工事現場の前で洗車して迷惑…。ある意味良いところでもありますが、中国には周りの人の目を気にしない人が多いです。