私は深センで働き、週末は隣町の東莞に帰ってくる生活です。
東莞には彼女が住んでいまして、そろそろ結婚しようと考えています。
結婚したらやはり、一緒に東莞に住みたいと考えています。
東莞から深センの通勤手段は、公共交通機関だと不便で2時間程度かかります。
毎日のこととなると、流石に無理です。
そうなってくるとやはり、東莞から深圳へ毎日、マイカー通勤をしたいと考えるようになってきました。
距離は片道約50km、渋滞があっても1時間程度の距離です。
中国での運転免許証も取得済みです。
というわけで、最近はどの車を買おうかと、そんなことをよく考えています。
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▼(追記)実際にクルマを見てきました
深センの自動車事情
以前の記事でも書きましたが、深センは朝と夕方、混み合う時間帯は、深セン市外ナンバーの自動車の乗り入れが禁止しれています。
よって深セン市の自動車ナンバーの取得が必要になります。
ナンバーの取得は、深センで2年以上働き、納税している証明が必要になります。
またガソリン車のナンバーを取得する場合、抽選に並ぶ必要があります。深センは自動車が増えすぎて、簡単にはナンバーが取得できないのです。
抽選に当選するには、長くて数年かかる可能性もあるようです。
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ですがEV等の「新エネルギー車」のナンバーは、抽選の対象外で、直接ナンバーの発行が可能です。
このため深センではEVやPHEV(プラグインハイブリッドカー)が数多く走っています。
よって私も自然と、新エネルギー車の購入を検討しています。
中国は電気自動車の戦国時代
日本ではEVの購入はまだちょっと早い…。そんなイメージかもしれませんが、中国の都市部ではメジャーな選択肢になりつつあります。
深センでは充電ステーションをよく見かけるようになりましたし、街中にも多くの充電器が用意されているので、環境の整備はどんどん進んでいます。
新エネルギー車を手掛けるメーカーも多く、車種の選択肢も多いです。
そんな中、私が気になっているのは「BYD」というメーカーです。
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BYDの魅力
自社でバッテリーセルから開発、生産
BYDは深センに拠点を構える自動車メーカーです。
その強みはやはり、電池自体も自社で開発しているのところです。
元々はガソリン自動車を開発しつつ、他方面では携帯電話等に使用するリチウムイオン電池も手がけていました。
そこに電気自動車の時代が到来して、技術力を思う存分発揮しているという状態です。
BYDの「ブレードバッテリー」(刀電池)
そんなBYDが自社で開発して、2020年に発表した新しい電池が、ブレードバッテリーです。
電池自体が薄いブレード状になっていて、車体の底面に敷き詰める構造です。
LFPバッテリーで、レアメタルであるコバルトを使用していません。
よって価格が通常のリチウムイオン電池と比べると安くなっているようです。
これがかなり安全性が高く、 クギを刺しても発火しないとBYDは自信満々です。
BYDはブレード・バッテリーの発表会当日、安全性評価試験の一つである穿刺テストを実施した際の動画を公開した。同じ条件下において、三元系リチウムイオンバッテリーは穿刺の瞬間に激烈な温度変化を来たし、表面温度はたちまち500℃を超え、極端な熱暴走を起こして発火現象が起こる。しかしBYDのブレード・バッテリーは穿刺後の表面温度は30~60℃だった。
また、BYDのEV車は、深セン市の全てのタクシーにも採用されています。
深センのタクシーはどこで見ても、BYD製の電気自動車なのです。
タクシーは一般車と比べものにならないくらい多く走りますし、その数もハンパではありません。
そういった点も、BYD製自動車が安心できる一つのポイントでした。
BYD 秦Plus EVとは
さてようやく本題に入ります。
私が購入を検討している車種は、「秦Plus EV」という車です。
http://bydauto.com.cn/auto/carShow.html-param=秦PLUSEV
これは今中国でかなり人気が上がってきている車種のようです。
人気の理由はいくつかあると思います。
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価格が手頃(ちょうど良い価格帯)
BYDには「漢」や「唐」「元」など古代王朝の名前を冠したブランドが多数ありますが、この車は「秦」というブランドです。
モデルにもよりますが、大体の価格は以下の通りです。
走行距離 | 400KM | 500KM 低グレード | 500KM 高グレード | 600KM |
---|---|---|---|---|
価格(人民元) | 151,274 | 161,274 | 171,274 | 188,274 |
価格(人民元) 補助金後 | 138,800 | 148,800 | 158,800 | 175,800 |
価格(日本円) 補助金後 | 約250万 | 約268万 | 約286万 | 約316万 |
※1元:18円の参考価格
400km走行のモデルで、14万元あれば購入可能です。
中国の都市部では、大体10万元から、20万元前後の価格帯の車が、もっとも人気があるように思います。
その中で14万元だと、かなり競争力があると思います。
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価格の割に性能が高い
上項目の通り、400km走るEVが14万元(約250万円)で購入できます。
もちろんエアコンを使ったり、高速道路を走ったりすると400kmは走れないと思いますが、日常の通勤においては十分です。
私は片道50km、往復で100kmほどかかる予定なので、3日に一回は充電が必要になりそうです。
また装備も充実していて、運転席にある大型モニターには4G通信に対応した地図アプリが入っています。
これはGoogleマップのようなもので、スマホやタブレットにも同じアプリがあります。
Wechatや動画アプリなどを好みに合わせてインストールできるようです。
本当にタブレット端末が取り付けてある感じです。これはテスラにインスパイアされた機能なのだと思います。
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車は常時4Gに接続しているので、スマホから遠隔で車内のエアコンをONにしたり、遠隔で施錠することなどが可能です。
すごく面白そうな機能ですよね。
ブレードバッテリー搭載モデル
この車に、BYD自社開発のブレードバッテリーが搭載されているようです。
最新の技術の恩恵が受けられるのも、この車種の良さそうなポイントです。
デザインが現代的
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やはり何よりも、デザインが格好いいのが魅力です。
最初は車のロゴに漢字の「秦」とデカデカと入ってるのはどうなの!?と思っていましたが、(笑) 中国生活も長くなってくると慣れてきました。
BYDでは「Dragon Face 3.0」というデザインシリーズに位置付けているようです。
かなりスタイリッシュなデザインで、内装も綺麗だと思います。
最後に
中国の電気自動車は買いやすい価格帯に下がってきていて、運用もかなり現実的です。
購入するのは年末ごろだと思いますが、かなり楽しみです!
▼(追記)実際にクルマを見てきました